稀勢の里に不安…出場4場所連続初日黒星 白鵬はヒヤリ、かち上げは使わず
「大相撲初場所・初日」(14日、両国国技館)
3横綱では稀勢の里(田子ノ浦)が新小結の貴景勝(貴乃花)にとったりで敗れ、出場した場所では4場所連続で初日黒星となった。立ち合いから押し込まれ、左から圧力をかけて反撃を試みたが、土俵際で逆転を許した。
残る2横綱の白鵬(宮城野)は小結阿武咲(阿武松)に勝利したものの、ひやりとさせられる内容だった。横綱審議委員会などから批判されていたかち上げ・張り手を立ち合いで用いず、左上手を狙ったが相手の圧力で一気に土俵際まで後退した。体を左に開きながらの突き落としで白星を拾ったが、課題の残る一番となった。
2場所連続全休からの出場となった鶴竜(井筒)は北勝富士(八角)の上体を突きで起こしてから引き落としを決めた。昨年名古屋場所2日目以来、約半年ぶりの白星となった。
豪栄道(境川)は逸ノ城(湊)を押し出し、高安(田子ノ浦)は嘉風(尾車)小手投げで退け、2大関は安泰だった。
平幕では39歳の安美錦(伊勢ケ浜)は琴勇輝(佐渡ケ嶽)に敗れた。新入幕の阿炎(錣山)は大栄翔(追手風)に突き落とされ黒星、竜電(高田川)は錦木(伊勢ノ海)を上手投げで破って幕内初白星を挙げた。