【東田哲也の観戦記】桐蔭学園と東福岡の力がやや抜けている

 「全国高校ラグビー・準々決勝、東海大仰星50-20報徳学園」(3日、花園ラグビー場)

 準々決勝4試合が行われ、昨季準優勝の東海大仰星(大阪第2)がノーシードから勝ち上がった報徳学園(兵庫)を50-20で退け、2大会ぶり5度目の優勝へ弾みをつけた。メンバー唯一の1年生FB谷口宜顕が2トライを奪うなど躍動した。5日に行われる準決勝は抽選の結果、東海大仰星が東福岡と、大阪桐蔭は桐蔭学園(神奈川)と対戦する。

  ◇  ◇

 東海大仰星は開始早々、相手が前に出てくると見るや、ディフェンスの裏に蹴って先制トライにつなげました。高校生離れしたプレーでしたし、とにかく人がいないところを攻めていました。

 風下では不要なキックをしないし、風上になったらキックで敵陣に入っていました。どこをどう攻めればいいのか、誰にパスをしたらいいのかなどの判断にも長(た)けています。場面に応じた状況判断ができるし、個々の能力の高さをうかがわせました。

 大阪桐蔭は、ここ一番のディフェンスが光っていました。相手をあおむけに倒すほどの攻撃的なタックルです。ボディーコントロールがうまく、相手の勢いをかわすプレーにもうまさを感じました。

 準決勝に進んだ4チームはどこも力があります。その中でもあえて挙げるなら、桐蔭学園と東福岡の力がやや抜けているでしょうか。もっとも、この日の戦いぶりや次を見据えたメンバー交代を見ていて、東海大仰星がちょっと怖い存在になってきました。(六甲クラブ総監督、元日本代表WTB・東田哲也)

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