日馬富士暴行事件から1カ月 厳しい年内決着 貴ノ岩聴取を貴乃花親方が拒否

 大相撲の元横綱日馬富士による平幕貴ノ岩への暴行事件は14日、発覚から1カ月を迎えた。日本相撲協会は事態の年内決着を目指しているが、協会危機管理委員会による貴ノ岩聴取を、師匠の貴乃花親方(元横綱)が拒否しており、長期化の様相を呈している。

 危機管理委の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)は11月30日、元横綱の書類送検を警察の捜査終了とし、この時点で貴乃花親方が聴取に協力する意向を示したと説明していた。しかし、元日馬富士が12月11日に書類送検された後、貴乃花親方は鳥取地検の処分が出るまで聴取に応じない旨を伝えてきた。

 危機管理委は20日の臨時の横綱審議委員会と理事会で調査の最終報告を予定していたが、厳しい見通し。八角理事長(元横綱北勝海)は「集まれと言ったら集まるのが相撲協会の一番の良さだと思っていたけど、そうは今はいっていない」と苦悩をにじませる。臨時理事会では秋巡業中の出来事の報告義務を怠った貴乃花親方や元日馬富士の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)への処分が検討される見込み。

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