アイホ娘、ロシアの五輪除外に困惑…監督「正直、戸惑っています」

 国際オリンピック委員会(IOC)は5日、スイスのローザンヌで理事会を開き、国主導でドーピングの組織的不正があったとしてロシア・オリンピック委員会(ROC)を資格停止とし、来年2月の平昌五輪から同国選手団を除外することを決定。これを受けてアイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」も困惑を隠せなかった。6日、都内で行われた五輪代表発表会見に出席した山中武司監督は「昨夜から気になっていたが、正直、戸惑っています」と眉間にしわを寄せた。

 現在世界ランク9位の日本は、五輪の表彰台を狙う上で、同4位と格上のロシアを標的に強化プランを練ってきた。今年はロシアとの試合を5戦組んでおり、7日に出発するフィンランド遠征でも15日に対戦予定。さらに、今月24、25日に長野で行われる壮行試合の相手も、五輪除外が決まったロシアだった。

 好敵手について、指揮官は「個人技もパスワークも優れているチーム」と評し、「夏に2戦2敗して、五輪はこのチームを倒していい成績を出したいと思っていた。できれば(五輪に)出てほしい」と悲痛な声を上げた。

 主将の大沢ちほ(道路建設ペリグリン)は「(ロシアが)五輪に出るか出ないかは気にせず、自分たちがやることに集中する」と粛々と受け止めていた。

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