暴行問題で日馬富士引退 朝青龍も引退勧告受け入れ土俵去る

 平幕貴ノ岩への暴行問題を起こした横綱日馬富士が29日、日本相撲協会に引退届を提出、同協会はこれを受理した。日馬富士はこの日午後、福岡県太宰府市内で師匠の伊勢ケ浜親方と会見を開き、冒頭で「この度横綱としての責任を感じ、本日引退します」などと話し、頭を深々と下げ続けた。

 過去に不祥事を起こした横綱の処分と、角界の不祥事をまとめてみた。

 〈不祥事を起こした横綱〉

 ◆前田山 49年、10月の大阪場所を途中休場して帰京。後楽園球場で野球観戦した写真が新聞に載り非難が殺到。相撲協会から引退勧告が出され、そのまま現役を退いた。

 ◆柏戸、大鵬 65年5月、北の富士らとともに巡業先の米国から拳銃を密輸入していた事が発覚し、書類送検され、罰金3万円の略式起訴処分。協会の処分はけん責処分にとどまった。

 ◆輪島 81年に引退し師匠となり花籠部屋を継承。85年に花籠名跡を借金の担保にしていたことが発覚し、協会から2段階降格処分と無期限謹慎処分が下された。結局、廃業となり角界追放。

 ◆双羽黒 87年12月、師匠の立浪親方と意見が対立し大げんか。部屋を脱走した上、おかみさんを殴ったとする騒動に発展。立浪親方は協会に「廃業届」を提出し、受理された。

 ◆朝青龍 10年初場所中に都内で泥酔して知人の一般男性に暴行。協会は2月4日に理事会で事情聴取したあと引退を勧告した。勧告を受け入れて引退を表明した。

 〈横綱以外の不祥事〉

 ◆力士暴行死亡事件 07年6月、時津風部屋の新弟子、斉藤俊さん=当時(17)、しこ名は時太山=が当時の時津風親方(元小結双津竜)からビール瓶で殴られたほか、兄弟子3人からも暴行され死去。暴行した4人は傷害致死容疑で逮捕され、元親方は実刑判決、兄弟子3人は執行猶予付きの有罪判決。

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