貴乃花親方1日2回も聴取 1回たった3分、2回目わずか2分で終了 無言で車に

 横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が平幕貴ノ岩(27)=貴乃花=に暴力を加え、負傷させた問題で貴ノ岩の師匠・貴乃花親方(45)=元横綱=が24日、2度役員室を訪れた。ともに滞在は数分だったが、22日に八角理事長(元横綱北勝海)らが要請した貴ノ岩の聴取への協力を拒否して以来、中1日で協会執行部との直接会談。内容は不確かながら、来日中の元小結旭鷲山、ダバー・バトバヤル氏(44)が25日にも福岡入りし、貴ノ岩と面会する意向があり、両陣営の対立をさらに複雑にさせているもようだ。

 貴乃花親方が張り詰めた空気をまとい役員室に2回も入った。1回目は午後1時48分の場所入り直後。中立親方(元小結小城錦)から告げられた執行部の呼び出しに応じた。

 約3分の会談を終えると、問いかけには無言でさっそうと巡業部へ戻った。2度目は午後5時21分の帰り際。電話をしながら悠然と歩き、役員室を訪れた。わずか2分で退出すると、やはり無言で車に乗り込んだ。

 執行部とは対立を深めてきた。事件発覚の14日に執行部に聴取された際「(貴ノ岩は)頭が割れている」と説明。8日後の22日に再び呼び出され、八角理事長から、貴ノ岩の聴取への協力を要請されたが「お断りします」と拒否した。

 完全決裂の両陣営が中1日で再会談。広報部の春日野部長(元関脇栃乃和歌)は「いろいろ言ったら大変。ここではやめろと言われている」と、ピリピリムードを漂わせた。

 会談の詳細は不明だが、モンゴル出身力士の先駆者で来日中の元小結旭鷲山のバトバヤル氏の言動が原因とみられる。同氏は各局テレビ出演を行脚し、貴ノ岩と電話で何度も話して暴行やケガの内容に関し証言している。

 25日にも福岡入りし、貴ノ岩と面会する意向も明かしていた。協会の聴取要請を拒否しながら同氏との対面を許せば、貴乃花親方も責任問題を追及されるのは必至になる。

 とはいえ、ともに来日した親友でもある友綱親方(元関脇旭天鵬)が「余計なことをしゃべるな、と言った」と言うように、現役時代から同氏の言動を信用できないとする声は多い。同氏の出現で事態はさらに複雑怪奇になってきた。

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