嘉風「(取り直し)それだけはやめてくれと思った」白鵬の要求認められず

 「大相撲九州場所・11日目」(22日、福岡国際センター)

 結びの一番で前代未聞の“珍事”が発生した。横綱白鵬が関脇嘉風にもろ差しで寄り切られて土俵下に転落した後、右手を挙げて山科審判長(元小結大錦)にビデオ判定を要求した。立ち合いは成立しており、要求は認められず軍配通り嘉風の勝ちとなったが、横綱の品格を問われかねない行為だった。

 どよめきの中で、嘉風は淡々と勝ち名乗りを受けた。「仕切り線についた瞬間に思いついた」という、ふわりとした立ち合いからもろ差しとなり、そのまま白鵬を一気に寄り切った。

 「横綱が明らかに力を抜いたので『待った』だと思った。そしたら(行司が)『のこった』と言うから、これは行ってもいいんだと」。落ち着いて千載一遇のチャンスをものにした。

 取り直しの可能性については「(もう一度やったら)絶対に勝ちはない。それだけはやめてくれと思った」と本音を吐露。白星を先行させた35歳の関脇は「自分が平幕なら最高齢の金星だったんですけどね」と冗舌だった。

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