北勝富士9勝目!白鵬に1差接近 尊敬する先輩豪栄道から白星
「大相撲九州場所・11日目」(22日、福岡国際センター)
白鵬を追う平幕2人、北勝富士が大関豪栄道を押し倒し、隠岐の海は輝を寄り切り、ともに2敗を守った。豪栄道は4敗目。大関高安は逸ノ城を押し出して勝ち越しを決め、かど番を脱した。
新進気鋭の25歳、北勝富士が母校・埼玉栄高の先輩で「一番強い人」と尊敬する六つ上の豪栄道から初白星を挙げ2敗を守った。先に右下手を取ると「いい形になってから落とし穴がある」と、捨て身の首投げに冷静に対処。もろ差しで一気に土俵下まで押し倒し、「しっかり当たれているし、足も動いている」と胸を張った。
勝ち越しを決めた前日、母校の山田道紀監督に電話で報告。11日目が“教え子対決”であることを告げると「思い切りやってこい!!お互い本気なんだから遠慮することはない!!」とエールを送られ、いっそう気合を入れた。
下克上を果たし、白鵬を1差で追う展開となった。優勝については「まだまだ全然。14日目くらいに言ってください」と気負いはない。自然体のまま、一気に最強横綱の牙城を崩しにいく。