日馬富士の暴行現場に同席力士の聴取は27日以降へ 危機管理委が日馬富士を初聴取

 日本相撲協会の危機管理委員会(委員長=高野利雄・元名古屋高検検事長)は19日、横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が酒席で幕内貴ノ岩(27)=貴乃花=に暴行した問題について、東京・両国国技館で日馬富士を初めて事情聴取した。協会は今後、横綱白鵬(32)=宮城野=ら酒席に同席した全員に聞き取りを行う意向で、供述内容をすりあわせ日馬富士の処分を決める。九州場所に出場している力士への事情聴取は場所後の27日以降に実施する。また、八角理事長(元横綱北勝海)は混乱を謝罪し、事件究明へ全力を挙げる声明を発表した。

 2カ月前の秋場所、逆転優勝で歓喜した聖地国技館で日馬富士が再び聴取を受けた。17日の鳥取県警に続き、今回は協会の危機管理委員会が、午前10時頃から2時間。担当した高野委員長は「彼は淡々と答えていた」と説明した。

 警察の捜査もあり、詳細については伏せたが「なるべく早く(公に)報告する。いずれにしても早く(報告を)やるので」と迅速な対応を約束した。

 同委員会部長の鏡山親方は(元関脇多賀竜)は聴取後、東京から福岡に戻り、協会に報告後、会見。「日馬富士は貴ノ岩に暴力を振るった事実は認めている」と、暴行を認めたことを明かした。

 証言で食い違うのが殴打にビール瓶が使われたか否か。「まだはっきりしない部分があるので、本人だけじゃなくて関係者、周りに居た人もいる。とにかく全員の聴取をしたい」と調査を継続する。白鵬を含め酒席に参加した力士全員を今場所後に聞き取り、日馬富士の処分を決定する。

 事件に関し、八角理事長は取材に応じていなかったが、節目の聴取が終わり、声明を出した。謝罪とともに「できるだけ早く、事実関係を明確にすべく最大限の努力」「再発の対策に協会の総力を結集」と、事件究明に臨む強い決意を見せた。

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