貴乃花親方、九州場所巡業部屋入りも暴行事件には口開かず

 「大相撲九州場所・7日目」(18日、福岡国際センター)

 横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=から暴行を受けた貴ノ岩(27)=貴乃花=の診断に関し、日本相撲協会側の見解と食い違いを見せる師匠の貴乃花親方(45)=元横綱=は18日、説明をすることなく九州場所会場の福岡国際センターに入った。

 福岡県田川市にある宿舎は厳戒態勢。朝から集まった報道陣は稽古場に立ち入り禁止とし、この日は隣接するマンションの駐車場からも締め出された。

 会場入りの際、貴ノ岩の状態を聞かれた貴乃花親方は、言葉にならない声を発し、そのまま足早に巡業部の部屋に入った。

 事件は貴ノ岩が10月25日、鳥取でモンゴル人らの集まった宴席で日馬富士から態度を注意され、20~30発殴打された、というもの。貴乃花親方は10月29日に被害届を出したが、11月3日の協会からの聴取に対し、「分からない」などと答えた。

 初日から休場した貴ノ岩は「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書を提出していた。14日、暴行事件が発覚した際、同親方は協会から事情聴取され、「(貴ノ岩は)ビール瓶で殴られた。頭が割れている。相撲を取る状況じゃない」と説明していた。

 しかし、協会の危機管理委員会が診断した医師に確認したところ、頭蓋底骨折、髄液漏れもともに疑いで、重傷ではなかったことが判明。初日から出場が可能な状態だった、とも明かされた。

 貴乃花親方の説明とは大きく食い違い、事件の混迷がさらに深まっている。

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