貴景勝、2場所連続日馬から金星 “キラー”襲名だ

 「大相撲九州場所・2日目」(13日、福岡国際センター)

 平幕貴景勝が横綱日馬富士を押し出し、2場所連続2個目の金星を獲得した。貴景勝は初白星で、日馬富士は2連敗。横綱白鵬は玉鷲を送り出して2連勝。かど番の大関高安は栃煌山を、大関豪栄道は小結琴奨菊を寄り切り、ともに2連勝とした。10勝すれば大関に返り咲く関脇照ノ富士は2連敗。

 21歳がまた九州を沸かせた。前日の阿武咲に続いて、同い年の貴景勝が日馬富士から2場所連続の白星。低い立ち合いから2度突き放すと、はず押しで上体を起こし、力強く押し出した。

 横綱を押し切った会心の相撲を「あまり覚えていない。考え過ぎないでやったのが良かった感じ。始まったら感覚で取る方なので。考えたら脳の回転が遅くなる」と謙虚に振り返った。自信につながるかと問われると、「自信とは別に、自分の相撲を貫いていいかなと思った。体がないので、この相撲でやっていくしかないですから」と冷静に話した。

 「精神力がまだまだ。体も力もないので、気持ちで体を動かせるようになれば」と理想は高い。八角理事長(元横綱北勝海)は「落ち着いて相手を見ながらね。最後も両はずになって、焦っていなかった。横綱に勝つことで自信につながる。精神的にも安定する」と評価した。

 若手が躍進し、注目度は日に日に高まっているが「強くなればそんなことは関係ない。周りの声にとらわれないで、やるのは自分なんで」と浮かれることはない。3日目の相手は横綱白鵬。「胸を借りるつもりですね」と気持ちを引き締めた。

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