2横綱が初日黒星の波乱 先場所Vの日馬富士は阿武咲に、稀勢の里は玉鷲に
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「大相撲九州場所・初日」(12日、福岡国際センター)
先場所優勝の日馬富士(伊勢ケ浜)、先場所全休の稀勢の里(田子ノ浦)の2横綱が敗れる波乱の幕開けとなった。
先場所9度目の優勝の横綱日馬富士(伊勢ケ浜)は、小結阿武咲(阿武松)にはたき込みで敗れ、初日黒星発進となった。阿武咲は先場所に続いて日馬富士を破った。
初場所で2度目の優勝を飾ったその後2場所は途中休場、先場所は全休だった横綱稀勢の里(田子ノ浦)は、前頭筆頭玉鷲(片男波)に押し出され、初日黒星となった。立ち合いが合わず、4度目で立った両者は押し合いとなったが、稀勢の里は玉鷲に上体を起こされて、土俵外へと押し出された。
先場所全休の横綱白鵬(宮城野)は、小結琴奨菊(佐渡ケ嶽)を上手出し投げで完勝。鋭い踏み込みから右四つで左上手を取ると、琴奨菊を土俵に転がした。
先場所途中休場でカド番の大関高安(田子ノ浦)は、初日白星発進。去年の夏場所以来の対戦で、過去5勝3敗と勝ち越している前頭二枚目千代大龍(九重)に対して、右からの勝ち上げからはたき込んだ。
先場所11勝の大関豪栄道(境川)は、先場所9勝を挙げて殊勲賞を受賞した前頭筆頭貴景勝(貴乃花)を押し出した。