豊ノ島、十両復帰へまず1勝「星を一つでも多く勝ち越す」

 「大相撲九州場所・初日」(12日、福岡国際センター)

 元関脇で西幕下13枚目の豊ノ島(34)=時津風=が白鷹山(高田川)を寄り切って白星発進した。2度目の立ち合い。鋭く踏み込み両差しで一気に攻め切った。「ここ最近では一番気持ちいい立ち合いだった」と会心の笑みを浮かべた。

 昨年の名古屋場所前に左アキレス鍵を断裂。2場所連続休場し十両も陥落した。幕下7場所目の今場所は全勝優勝なら十両復帰が可能な番付に上げてきた。

 「ワンチャンスを意識はしてますけど、それは4連勝、5連勝した時。まずは星を一つでも多く勝ち越すことを目指す」と意気込んだ。

 今場所は39歳の安美錦(伊勢ケ浜)が再入幕。「すごすぎて、別世界。5年後に同じケガをして、もう一回土俵に上がろうという気持ちにはなかなかならない。自分では考えられない。自分は自分」と、自らに言い聞かせた。

 左足首には真っ白なサポーターを広範囲に巻き付けている。「なくてもいいけど、ワンポイントおしゃれ。髪が落ちてくる人がカチューシャをするみたいなもの」と、笑わせていた。

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