羽生結弦、現役続行を示唆 プロ転向の青写真一転…くすぐられた挑戦心

 フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が23日、GPシリーズ初戦となったロシア杯の一夜明け会見で、平昌五輪後にこれまで競技会で誰も成功していないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦する意向を示し、初めて五輪後の現役続行の可能性を示唆した。

 自身が切り開いた胸躍る新たな時代が、幼い頃からの青写真に変化を生じさせた。羽生は15年8月のトロントでの公開練習の際に、幼い頃からの将来設計として自身の進退について「ソチ、平昌で(金メダルを)取ってからプロスケーターをやろうと思っていた。プロの仕事を全うできる体力の状態で、プロとしてやりたい。(平昌五輪で)優勝で終わりたい」と男子66年ぶりの五輪連覇を花道として、プロへ転向する展望を語っていた。

 ただ、そこから2シーズンで男子フィギュアの状況は一変。トーループ、サルコーの2種類の4回転ジャンプで羽生が世界最高得点を大きく更新したことを皮切りに、各選手が複数種類の4回転ジャンプを、複数回跳ぶ“真・4回転時代”が到来。5種類の4回転を跳ぶネーサン・チェン(米国)を筆頭に、史上初めて4回転フリップを成功させた宇野昌磨や、力強い4回転ルッツを跳ぶ金博洋(中国)ら“4回転の申し子”といえる新世代が続々と台頭してきた。

 羽生自身も史上初めて4回転ループを成功。今回のロシア杯では自身4種類目の4回転ジャンプとなる4回転ルッツを成功させた。激しい時代に身を置き進化してきた中で、自らのさらなる進化の可能性を実感し、芽生えたのは夢の大技への思い。「将来的には(クワッド)アクセルをやりたい。まだ限界とは思っていない」。究極を求める男の挑戦は、まだまだ終わらない。

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