小平奈緒500m国内最高記録で3連覇 昨季から出場16レース無敗

 「スピードスケート・全日本距離別選手権」(21日、長野市エムウェーブ)

 女子500メートルで、平昌五輪金メダル最有力候補の小平奈緒(31)=相沢病院=が自身の国内最高記録を0秒14更新する37秒25で3年連続8回目の優勝を飾った。今季500メートル初戦でリンクレコード、大会記録を樹立し、この種目では昨季から国内外で出場16レース全勝。女子3000メートルは高木美帆(23)=日体大助手=が4分8秒54で2年連続2度目の優勝を果たし、前日の1500メートルを含めて2冠を達成した。

 ゴール後、一喜一憂せず、涼しげな表情で声援に応える小平の姿が、底知れぬ強さを物語った。

 昨季の同大会でマークした大会記録を0秒5も上回り、今年2月に出した国内最高記録も、五輪2連覇中の李相花(韓国)の持っていたリンク記録も大きく更新。それでも「まだエンジンがかかり始めたところ。タイムはもっと伸ばせる。ここから1速、2速、3速とアクセルを踏んでいけたら」と、まだ“慣らし運転”と言わんばかりに振り返った。

 見守った男子500メートルの長野五輪金メダリスト、清水宏保氏も驚く強さだった。「まだ仕上げている途中だと思うけど、次元が違い過ぎた」と絶賛。「(低地リンクでも)36秒台が出てもおかしくない滑りをしている。まだまだ伸びしろがある」と舌を巻いた。

 4人が37秒台と日本女子短距離の層の厚さを示した。小平は「日本のレベルの高さを感じる」とうなずいたが、先頭を譲る気は毛頭ない。「後ろを見るんじゃなく、自分が見たい光景を見るために前に進んでいきたい」。悲願の五輪金メダルへ、無敵の快進撃が途切れる気配はない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス