高木美帆いきなり国内新記録でV スピードスケート女子1500メートル
「スピードスケート・全日本距離別選手権」(20日、長野市エムウェーブ)
平昌五輪シーズンの初戦が開幕し、女子1500メートルでは高木美帆(23)=日体大助手=が自身の持つ国内最高記録を0秒63更新する1分55秒44で2連覇を達成した。
前半から速いラップを刻むと、後半もしっかりと粘りきり、昨年の大会で自身がマークした大会記録も大きく更新。2位の小平奈緒(相沢病院)に2秒43の大差をつける圧勝で、自らの主戦場である1500メートルでの強さを見せつけた。レース後は思わず右手でガッツポーズ。「しっかりと前半から行けた。朝は“去年のタイムを超えられるかな”と自信をなくしていたんですけど、気持ちの面でも乗り越えられた。それをかみしめたガッツポーズだった」と笑顔で汗を拭った。
夏に取り組んで来たフィジカルの強化に手応えを感じる一方で、慢心はない。五輪でメダルの期待が懸かる中距離のエースは「まだ馬力で滑っている感じ。このままではシーズンの中で頭打ちになる時がくる。力が付いた分の技術を上げていきたい」と、勝負のシーズンを見据えた。