豪栄道 本割も決定戦も「完敗」 2度目賜杯目前で…急失速V逸

 「大相撲秋場所・千秋楽」(24日、両国国技館)

 大関豪栄道は本割、優勝決定戦で横綱日馬富士に連敗し、昨年秋場所以来、2度目の優勝を逃した。2日目から10連勝と単独トップを快走したが、終盤に息切れした。

 異常事態の場所を支えた一人大関が最後の最後に主役を奪われた。日馬富士に歴史的な大逆転優勝を許した豪栄道。支度部屋では一点を見つめるような表情で悔しさをにじませ、「横綱が上ですね。完敗」とかぶとを脱いだ。

 勝てば1年ぶりの優勝が決まっていた本割の直接対決。この日の朝の稽古では「吹っ切れて何もない。(燃えるものは)ありますね」と闘志をみなぎらせていた。「思い切りいくことだけを考えた」と、頭で当たってきた日馬富士を押し返したが、両前ミツを取られて逆襲の寄りに土俵の外へ。そして負けられない決定戦は、日馬富士の素早い出足で一気に寄り切られた。

 カド番ながら初日黒星から10連勝するなど3横綱2大関不在の場所で奮闘。賜杯まであと一歩のところまで迫りながら一人横綱とのマッチレースに敗れ、報道陣に悔いはあるかと問われると、「まあね」と認めた。

 だが、悔しいままでは終われない。「この経験が、これがあったからと言える相撲人生にしたい」とリベンジを宣言。最後には勝負師の表情に戻っていた。来場所で大関在位20場所を迎える31歳は、まっしぐらに突き進んでいく。

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