38歳安美錦、珍技とっくり投げで4勝目 「とっくりで一杯やりたいね」
「大相撲秋場所・6日目」(15日、両国国技館)
東十両2枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が琴勇輝(佐渡ケ嶽)をとっくり投げで下し、連敗を2で止め4勝目を挙げた。立ち合い右から張って右に開くと、相手の頭を両手で抑えてひねった。
自身初めて決めた珍手に「鳥取県?なんて言ったか分からなかった。『とっとり』がどうのこうのと。たまたまだよ。頭がそこにあったから。ただのはたき込みと思った」と、口も滑らか。
同技は幕内で例がなく十両で7度目。くしくも今場所3日目に同じ青森県出身の大成道(木瀬)が照強(伊勢ケ浜)に決めていることを知らされると、「巡業中に(大成道と)とっくりで一杯やりたいね。うまいこと言えないよ」と笑った。
昨年夏場所で左アキレス腱を断裂して途中休場。同名古屋場所も休場して幕内を陥落。十両7場所目で勝ち越せば、幕内返り咲きも視界に入る。
「連敗が止まったことがうれしいよ。きょうは間違えたら一気に持っていかれる相手だから思い切っていった。あしたからは相撲を取る」と話していた。