前田21秒差逆転V 五輪マラソン代表選考会へ

 「北海道マラソン」(27日、札幌市大通公園発着)

 20年東京五輪のマラソン代表選考会の出場権獲得に直結する「グランドチャンピオンシップ(GC)シリーズ」の初戦が行われ、男子は村沢明伸(26)=日清食品グループ=が2時間14分48秒で、女子は前田穂南(21)=天満屋=が2時間28分48秒で優勝した。タイムの条件も満たし、男子、女子でそれぞれ最初の出場権を獲得。東京五輪マラソン代表選考会は19年9月以降に開催される。

 女子で優勝と代表選考会出場権という二つの目標を達成した前田は「ずっと継続してきた成果」とはにかんだ。25キロすぎから野上に徐々に差を広げられ、30キロ地点で21秒差となったが諦めない。その後ペースが落ちた31歳のベテランを33キロすぎに抜き去った。

 大阪薫英女学院高から天満屋と強豪で鍛えてきた。地道なトレーニングで筋力がついて走りが安定し、7月の米国合宿では世界選手権代表の重友梨佐とも競り合ったという。

 「海外のレースも出たことがないし、いろいろ練習して力をつけたい」。東京五輪へ続く道をにらんだ。

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