サニブラウン400メートルリレー回避へ 苅部コーチ「将来を考えての最善の判断」
「陸上・世界選手権」(10日、ロンドン競技場)
男子200メートル決勝が行われ、同種目史上最年少の18歳5カ月で決勝に進んだサニブラウン・ハキーム(東京陸協)は20秒63で7位となり、日本選手団今大会入賞1号となった。
右太もも裏を痛めたサニブラウンは、リオデジャネイロ五輪銀メダルで金メダルの期待が懸かる12日の400メートルリレーを、回避することが確実となった。
レース後、サニブラウンが師事するレイダーコーチと日本陸連が緊急会談。伊東浩司監督が「無理はさせられない」と話し、リレーを担当する苅部俊二短距離コーチも「我々の見解は決まっている。彼の将来を考えての最善の判断」と話し、メンバーから外すことを示唆した。
爆発力を持つエースを欠く事態となったが、短距離陣は個人全員が準決勝に進んでおり、層は厚い。走順は1走は今大会もスタートが好調な多田修平(関学大)が濃厚。2走以降は飯塚翔太(ミズノ)、桐生祥秀(東洋大)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)のリオ五輪トリオで固め、悲願の金メダル獲得を狙う。