高安、エレベーター移動の異例事態 地元茨城で大関昇進祝賀会に800人
大相撲の大関高安(27)=田子ノ浦=が27日、地元茨城県土浦市で行われた後援会主催の大関昇進祝賀会に参加した。約800人のファンが集まり、1フロアでは入りきらず、1、2階で300人、500人に別れて開催される異例の事態。
そのため高安は2階でまずあいさつし、その後、1階で同じあいさつ。さらに握手会も2回と、主賓がエレベーター移動して地元の熱い応援に応えた。
後援会からは美しい花火の描かれた化粧まわしも贈られた。土浦市は日本三大花火の一つともいわれる、伝統ある花火競技大会が行われる地で高安も「子供の頃、土手に見に行っていた。懐かしい」と、感激した。
夏場所で大関昇進を決め、名古屋場所では9勝6敗と不振だった。800人のファンに「新大関の名古屋場所は優勝を掲げて全力で取り組んだが、期待に添える成績を残せず申し訳ない。ここからさらに上を目指すには優勝の2文字が必要。先代(故鳴戸親方=元横綱隆の里)も『宴はいつまでも続かない』と言っていた。余韻に浸ってる場合じゃない。目標を掲げて全力で取り組みたい」と今度は優勝して凱旋を誓った。