白鵬が一夜明け「次から次への15日間だった」記録、優勝…達成感にじませる

 大相撲名古屋場所(7月23日千秋楽、愛知県体育館)で2場所連続、自らの歴代最多を更新する39回目の優勝を果たした横綱白鵬(32)=宮城野=が24日、名古屋市内で優勝一夜明け会見を行った。

 「名古屋で去年、優勝がなかったし、久しぶりの名古屋で盛り上がった。大記録、優勝したという思いでいっぱい」。昨夜は祝杯で赤ら顔。「はい、飲みました。(睡眠は)5時間は寝たかな」とまだ酔いが覚めぬ様子。

 優勝インタビューで39回優勝にかけたしゃれ「サン(3)キュー(9)」とやって盛り上げたのが話題。「天性だね」と自画自賛し、笑わせた。

 今場所は記録に挑み、超える戦いの連続だった。9日目に元横綱千代の富士(前九重親方)の1045勝に並び、10日目に一気に抜いた。歴代1位の元大関魁皇(浅香山親方)の1047勝に一気に並ぶ11日目の御嶽海(出羽海)戦はまさか敗戦で連勝が止まった。

 「負けた相撲は上手を取った瞬間、『俺って天才だな』と思った。その瞬間、逆転負け。相撲は奥が深い」とまた改めて気を引き締めた。

 15日間、今までない重圧だった。「優勝より1045、1047に押され気味で飲み込まれた。そういったものがあった。この名古屋は1045、1047、そして優勝と次から次の15日間。こんな場所はなかった感じがする。そういった意味で疲れたな」と、達成感をにじませた。

 改めて新記録の1048勝目の瞬間を問われると「並んだ時が嬉しいとおもったけど、超えた時も以外と嬉しかった。新大関の高安関が相手で一番勢いのあるお相撲さんといい相撲が取れたのが良かった」と振り返った。

 子供たちに向けての目標のためまだ記録を重ねていく。「一つ目は自分自身であって、どれだけ自分をいじめて、鍛えて追い込んで、本番で結果を残す。あとはそういうのやれるか分からないけど、それを第二の人生がアスリートは長いわけですから、そこにぶつけて生かしたいなと思う。2つ目は大鵬関の32回を超えてから目標を見失った、寂しい思いがある。これから相撲を目指す子供たちに少なからずそういう寂しい思いをさせないように今後白星重ねて頑張っていきたい」。

 前人未到の40回の優勝に王手をかけた。「言葉の鋭さというのを感じる。春場所を休場した時、(知人から)『横綱、30回優勝した人は横綱を含め3人いるけど、40回は1人もいないよ』と言われ、体が熱くなった」と、何よりの奮起材料になった。何回まで優勝を目標をするかの問いには「今まで通り努力していけばまだまだ私にほほ笑んでくれるという気がする」と、自信をにじませた。

 この日から、モンゴルへ戻って休養する。「きょうからふるさとに帰って、新大統領も誕生しましたし。家族を両親と会わせて、子供たちをおじいちゃん、おばあちゃんの側に置きたいな、と思って」と夏休みに入る。

 東京五輪までこの日でちょうど3年。「心と体をしっかりかみ合わせる努力を準備をしていきたい。まあ、4横綱いますから横綱4人で土俵入りしたいね」と力を込めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス