白鵬、万歳ガッツポーズ!歴代単独1位1048勝 魁皇超え「夢みたい」

 単独史上1位となる通算1048勝目を挙げ、観客の祝福を受ける白鵬(中央)
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 「大相撲名古屋場所・12日目」(21日、愛知県体育館)

 横綱白鵬が新大関高安を押し倒して1敗を守り、元大関魁皇(現浅香山親方)を抜いて、単独史上1位となる通算1048勝目を挙げた。1年前の右足親指骨折などの故障を乗り越えての新記録にガッツポーズで喜びを爆発させた。2場所連続優勝へ、14日目に大関豪栄道に勝ち、ただ1人2敗の平幕碧山が敗れれば、千秋楽を待たずに、自らの史上最多記録を更新する39回目の優勝が決まる。

 白鵬は高安を右おっつけ一発で土俵にはわせた。ついに新記録。土俵上で自然と左拳を握った。引き揚げる際は懸賞42本を掲げ、万歳ガッツポーズ。花束を受け取ると、また両手を高々と突き上げた。

 花道で駆け付けていた紗代子夫人、4人の子供から祝福された。NHKのインタビューでは「満足しています。名古屋で(新記録を)見せることができて幸せ。口にすればかなうんだな」と、喜びが爆発。記録に挑み続ける重圧から解放された。

 支度部屋では付け人が『1048勝達成』と書かれたおそろいのシャツとバスタオルで出迎え、「おめでとう」のコール。さらに駐車場では家族5人が出迎えた。前日に電話し「あと1勝頑張るから、また待ってて」と家族に宣言した。有言実行の最高のパパだった。

 昨年の名古屋場所で右足親指を骨折。同秋場所を全休して手術。そこから勝てなくなった。衰えを指摘され、初場所で稀勢の里が優勝し、19年ぶり日本出身横綱に昇進して以降、注目を奪われた。

 この1年、断食、ヨガを取り入れ肉体を改造。稽古後にも体幹を鍛えた。地道な努力が結実したのが夏場所。全勝優勝で復活。そして名古屋でも完全に主役を取り戻した。「達成は夢みたい」が大横綱でも本音だった。

 この日の朝稽古では参加していた子供力士が花束を渡した際、号泣した。「一緒に稽古してきたし、待ってたんだね」と涙に感動した。「ああいう子が(角界に入り)何十回も優勝するかも。その時に目標を見失わないように、横綱白鵬の記録を追いかけてもらいたい。簡単には破られないように」。次代の力士の目標のため、“一人旅”を続ける。

 次なる記録をあと46勝に迫る幕内1000勝と、あと3場所となる横綱在位1位、北の湖の63場所に定めた大横綱。まずは14日目にも決まる39回目の優勝で大記録を自ら祝う。

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