大相撲名古屋場所（７月９日初日・愛知県体育館）で通算最多勝利記録更新と２場所連続優勝を目指す横綱白鵬が２８日、名古屋市緑区の宮城野部屋で番付発表後では初めて関取衆と相撲を取り、本格的に始動した。

　白鵬は四股、すり足でたっぷりと汗をかいた後、幕内石浦や十両山口らと１５番の申し合い。組み止めての寄り、豪快な投げ、激しい突き、押しと攻めの形を試した。石浦を引いて呼び込んで敗れた以外は全て圧勝。上々のスタートに「立ち合いの当たりと感覚、離れてからの動きを確かめた。始まったな」と表情は充実感に満ちていた。