高安が稀勢の里と三番稽古 2日間で36番「追い込んでやりたい」

 「大相撲名古屋場所」(7月9日初日、愛知県体育館)

 新大関高安(27)=田子ノ浦=が28日、愛知県長久手市の宿舎で兄弟子の横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=と連日の三番稽古を行い、11勝10敗と勝ち越した。がっぷり組んで力勝負を制して寄り切るなど途中8連勝。最後はスタミナ切れで5連敗したが新大関優勝へ充実の21番となった。

 「しっかりポイントを絞ってできた。踏み込みと右からの攻めを意識してやった。もう少しスタミナがあれば。明日ももっと番数をやりたい。追い込んでやりたい」と、収穫と課題を挙げた。

 横綱と2日で36番。「一番疲労がたまる。他の部屋の力士よりずっと疲れます。体力を使う中でどれだけ我慢してできるか。横綱相手に自分の流れで取れれば自信になる。どれだけ我慢して取れるか。また番数を重ねたい。連日いい稽古をして体を休めたい」。さすがに全身が張りまくっている様子で、悲鳴を上げながら階段を上り、部屋へ引き上げた。

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