稀勢、天才14歳見習う「肝が据わっている」完全復活へ胆力&精神力に刺激受けた

 「大相撲・名古屋場所」(7月9日、愛知県体育館)

 横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が26日、宿舎のある愛知県長久手市の大雄院で「名古屋凱旋報告会」に参加し、トークイベントで14歳の天才2人から刺激を受けたことを明かした。29連勝の新記録を達成した将棋の藤井聡太四段と、卓球世界選手権で史上最年少8強の張本智和。ヤングパワーに学び、名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)で左上腕部などの負傷から完全復活を目指す。また日本相撲協会は新番付を発表し、新大関高安(27)=田子ノ浦=は初優勝に意欲を示した。

 稀勢の里も17歳で新十両、18歳で新入幕、19歳で新三役と若くして出世街道を駆け上がった。その天才ですら度肝を抜かれる“神童”2人だった。

 注目の選手を問われ「藤井四段もそうだけど、卓球の張本選手もそう」と即答。「あの年で肝が据わっているところは見習うところがある。将来どうなるのか、楽しみになる」と力を込めた。

 7月3日に31歳になる横綱は「肉体は25歳」が口癖。16歳も年下の勝負師の戦いは胸に刺さるものがあった。「勉強させられる。20何歳も上の選手とやる、その精神力は学ぶことがある」。強さに年齢は関係ない。左上腕部などの負傷で夏場所を途中休場し、名古屋場所が復活の舞台になる。

 大関で綱とり場所だった昨年は終盤に失速し優勝を逃した。あれから1年、横綱になり新大関となった高安とともに凱旋した。報告会で宿舎付近の住民と交流。「このような形で帰って来られてうれしい」。満面の笑みで園児らと触れ合った。

 名古屋入り前に出稽古し、関取衆との相撲を重ねた。患部に不安を抱えぶっつけ本番だった夏場所より2週間は早い調整。「こっちで精度を上げて初日に向け準備するだけ」と自信をあふれさせた。「早熟で晩成」とかつて自らを表した稀勢の里。まだまだ衰え知らずを証明する。

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