横審委員長も、38Vの白鵬を称賛 途中休場の鶴竜には「気迫感じられず残念」

 横綱審議委員会(横審)が29日、両国国技館で行われ、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は復活の38度目優勝を果たした横綱白鵬(宮城野)を手放しで称賛した。

 「峠を越えた、ちょっと年かな、と言われ始めていたけど、見事にそれを乗り越えた。技が強くなったことでなはく、堅実な取り口になった。体つきがきちっとできていた。ケガがあったけど、自己管理と強い意識を持ってやり遂げていく姿はさすが横綱。改めていい相撲取りだと感銘しました」。

 左上腕部などの負傷で夏場所を途中休場した横綱稀勢の里(田子ノ浦)に対しては複雑。「場所前の稽古が十分とは到底言えなかった。ケガの痛みが残っている中で頑張って前半出場したけど、やはり無理だった。横綱の責任を果たすため出てきたけど、そうは簡単にいかなかった」と、責任感は認めた。

 一方で委員からは「名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)を休場してでも徹底して治してもらわないと」との意見が出た。北村委員長は「横綱として上がる以上、万全の状態で。白鵬を見習って欲しい。十分に行けると判断して名古屋場所に出てきて欲しい」と強行出場を繰り返さないよう求めた。

 早々と3敗を喫し、途中休場の横綱鶴竜(井筒)には「土俵の上で気迫が感じられず残念」と厳しかった。

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