白鵬「長かった」6場所ぶり38度目優勝 夏場所V8は北の湖を超えて史上最多
「大相撲夏場所・14日目」(27日、両国国技館)
ただ1人全勝の横綱白鵬が、2敗で追っていた大関照ノ富士を下して14勝目をマークし、千秋楽を残して6場所ぶり38度目の優勝を決めた。
立ち合いで右を差した白鵬は、上手を狙う照ノ富士にまわしを触らせず。慌てることなく、じっくりと攻めて最後は寄り切った。
玉のような汗を拭いてTVインタビューに応えた白鵬は「長かった。(優勝を)土俵に感謝していました」と1年ぶりの優勝で感慨に浸った。
さらに「ケガの痛さは自分にしか分からない。リハビリ、体作り…ようやくっていう感じ。春場所も直前でケガして…(今場所前は)休んだ分も暴れてやるという気持ちでした」と度重なる故障を乗り越えての優勝を回顧。千秋楽に向けては「気持ちよく終わりたい。それだけです」と、自身13回目となる全勝Vを誓った。
照ノ富士とともに2敗で並んでいた関脇高安は、白鵬-照ノ富士の一番の前に正代に寄り倒しで敗れ、この時点でV圏外に。同じく2敗だった横綱日馬富士は、白鵬の優勝決定後に大関豪栄道のはたき込みに屈した。
白鵬の夏場所優勝は2年連続8度目。北の湖を超え、年6場所制が定着した1958年以降で最多の夏場所優勝回数となった。