“氷上の哲学者”町田樹氏の2年5カ月ぶり肉声に、ファンが歓喜

 4月下旬から5月上旬に掛けて行われたフィギュアスケートのアイスショー「プリンス・アイスワールド」の横浜公演の模様が14日、BSジャパンで放送され、14年12月の全日本選手権で電撃引退した“氷上の哲学者”こと町田樹氏(27)のインタビューも放送された。町田氏が公にコメントするのは、引退後初めてでインターネット上ではファンの歓喜の声が溢れた。

 アイスショーの個人のプログラムとしては、前代未聞の3部作、約6分半の及ぶ超大作となっている「ドン・キホーテ」で、現役時代と変わらぬ切れ味のジャンプと相変わらずの“町田ワールド”を披露。演技後のインタビューでは「ありがとうございます。この作品は約6分半の作品で、3部構成になっているんですが、その中に9本のジャンプが入っていて、とても演じるのに体力と精神力がいる作品なんですけど、本当にキャストの皆さん、舞台スタッフの方の協力、そしてあれだけ会場のお客様が本当に“祝祭空間”を作ってくださって、何一つ不安要素なく、最後までハードなプログラムなんですけど、思い残すことなく思い切り演じきることができました。本当に心から感謝しています。ありがとうございました」と、作品へのこだわりと、周囲への感謝を口にした。

 独特の世界観と、秀逸なコメントとともに、ソチ五輪代表、世界選手権銀メダリストへと駆け上がった“氷上の哲学者”の2年5カ月ぶりの“肉声”に、ネット上ではファンが「まっちーの肉声とか貴重すぎる」「久しぶりに声を聞けてうれしい」「話し方が変わってなくて嬉しくなった」などと、歓喜の声を上げた。

 町田氏は14年全日本選手権後、世界選手権代表として名前を呼ばれたリンク上で突然、「今回、世界選手権代表発表の場に立つことができたことを光栄に思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです。私事ではありますが、フィギュアスケート選手としての引退を本日、決断しました。つきましては、世界選手権の代表も辞退させていただきます」と、現役引退を発表し、早大大学院への進学を発表。会場はどよめき、泣き出すファンもいた。

 現在も大学で研究を続けながら、アイスショーにも出演している。モットーである“ティムシェル(自分の道は自分で切り開く)”な生き方を貫いている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス