師弟の満面の笑みが、新緑に映えた。２９日、アメリカン・エキスプレスがカード会員向けに、千葉県佐倉市の岩名陸上競技場で開いたランニングクリニックで、小出義雄氏（佐倉アスリート倶楽部代表）と、シドニー五輪マラソン金メダリスト高橋尚子さんのツーショットが実現した。

　スタンドで行われたトークショーには、千葉真子さん（４０）も参加。トリオ漫才のような軽妙なやりとりに場内が沸いた。

　小出代表の元から、高橋さんが「独立」したのは２００５年５月９日。周囲には確執も取り沙汰された。以降、水面下でのつながりはあったが、公の場で、ここまで打ち解けた話のキャッチボールは久しぶり。Ｑちゃんは「２００５年以来、ここにきたのは、ＣＭ撮影で１度だけ。また、監督とここに立てたのは不思議な気分。監督には長生きしてほしいから、来年もまた、ここでトークショーをやりましょう」。

　小出さんは最近まで、少し体調を崩していたが、１２年ぶりに古巣で弾けた４４歳のＱちゃんスマイルが、７８歳の師匠には何よりの薬になった。