三原舞依 五輪代表入りへシンデレラになる「魔法は引退するまで解けないで」

 「フィギュアスケート・国別対抗戦」(23日、代々木第一体育館)

 エキシビションが行われ、日本女子フリー歴代最高記録を146・17点に更新した三原舞依(17)=神戸ポートアイランドク=らが登場。観客を魅了し、今季を締めくくった。平昌五輪シーズンとなる来季は、激戦が予想される。今季大躍進を遂げた三原はフリーの「シンデレラ」になぞらえ「魔法は引退するまで解けないでほしい」と決意新た。フリー歴代2位の145・30点をマークした樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高=も激しい代表争いに食い込む意欲を示した。

 四大陸選手権優勝、世界選手権5位と大躍進を遂げた三原は、今大会で日本女子フリー歴代最高得点を更新し、トップスケーターに名乗りを上げた。

 フリー曲「シンデレラ」のような激動のシーズンだった。一昨年12月は若年性突発性関節炎で入院。一時は立つこともできなかったが、そこから復活した。「中野先生やファンの方々が魔法をかけてくれたのではと思うくらい、信じられないことがたくさんあった」とストーリー風に振り返り「幸せだらけ」と感慨深げだった。

 来季は平昌五輪シーズン。五輪出場枠が3から2に減枠した女子は、最後まで激しい代表争いが予想される。合計点で日本歴代トップを守る宮原はけがで今季後半を欠場したが、世界での実績は十分。世界ジュニア2位の本田、3位の同門・坂本ら実力者もシニアに参戦し、激戦必至だ。

 その中、高い安定感を誇る三原が目指すのは、世界女王・メドベージェワ(ロシア)のような豊かな表現力。「見ている方に感情が伝わる演技がしたい」と意気込んでいる。

 今季の飛躍は魔法ではなく、努力の結晶。それでも三原は「魔法は引退するまで解けないでほしい」とにっこり。五輪代表入りを果たし、シンデレラストーリーをハッピーエンドにする。

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