田中刑事4回転で転倒、顔しかめる「始まると緊張感が…」
「フィギュアスケート・世界選手権」(30日、ヘルシンキ)
18年平昌五輪の出場枠をかけた大会で、男子SPが行われた。世界選手権初出場の田中刑事(22)=倉敷芸術科学大学=が日本勢の1番手として登場し、冒頭の4回転サルコーで転倒するなど、ミスが出てしまった。得点は73・45点で14人を残した段階で8位だった。
終了直後に顔をしかめる本人も不満の残る演技となった。冒頭の4回転サルコーは、若干、回転に勢いがなく転倒してしまった。3回転アクセルは着氷させたものの、3回転フリップ-3回転トーループはトーループで手をついてしまい、出来栄え点で減点された。
自己ベストは80・49点。4回転サルコーは回転不足による減点も入り大きく得点を落とす要因になってしまった。
インタビューでは「すごい練習もいい感じできていたので、その分、失敗したのがすごく悔しいです」と心境を語った。大舞台に初出場となったことも「自分の演技が始まるまでは、珍しく感じることはなかったんですけど、いざ始まってみると思ったよりも緊張感ていうのがその時に来ました」と影響はあったようだった。
フリーへ、「本当に僕は挑戦者という位置なので、しっかりフリーでは、今日出せなかった部分を100%以上のものをしっかり出せるようにしたいです」と自分に言い聞かせるように語った。