稀勢の里Vに横審も感激「横綱にしてよかった」

 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会が27日、両国国技館で会合を開いた。左肩付近の負傷をおして出場し、逆転優勝を果たした横綱稀勢の里について、各委員から賛辞の声が相次いだ。北村正任委員長は、委員の中から「稀勢の里を横綱に上げて良かった」という声が出たことを紹介した。

 会合で「みんな稀勢の里の頑張りには感激していましたね。横審の委員の中でも涙流したり、奥さんに涙を流したとか、そういう人がいるぐらい、大変ドラマチックな結果だった」と劇的な優勝に、各委員も感動していたと語った。また、「いやあ、横綱にして良かった。上げて良かったという声がありました」と初優勝の時点で横綱に推挙した判断が間違った判断ではなかったことを喜ぶ人もいたという。

 場所を通じての相撲ぶりも、「自覚というか、そういうものが備わってきて、落ち着いて相撲が取れている」と評価した。ただ、一番一番を切り取っても“ドラマチック”な逆転勝利が多かったことも事実。「やっぱり押し込まれて逆転というのが目立ったような気がします。もう少し、みんなに安心して見られるような相撲を取れるように(して欲しい)」と注文をつけた。

 左肩付近のけがについては、どれぐらいの期間、治療が必要か不明だが、横審でも「どれぐらいのけがか」という質問が出たという。北村委員長は「まだ、正確には分からないですね。本人と親方しか。次の場所は遠くないわけですから、きちんと治して出て来て欲しいと思います」と万全の体調での夏場所出場を望んだ。

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