照ノ富士一気に主役!鶴竜破り1敗キープ、トップに並んだ

 「大相撲春場所・13日目」(24日、エディオンアリーナ大阪)

 大関照ノ富士が横綱鶴竜を寄り切って1敗を守り、稀勢の里が日馬富士との横綱対決で敗れて1敗に後退したため、賜杯レースのトップに並んだ。左肩を痛めた稀勢の里が14日目以降休場となれば、25日の琴奨菊戦に勝った時点で、一昨年夏場所以来2度目の優勝が決まる。

 巨体を存分に生かした。照ノ富士は鶴竜の巻き替えを許してもろ差しにされたが、みじんもあわてず、両上手をがっちり引いた。ここから相手の体を引きつけ、つるようにして寄り切った。

 大入り満員の館内から沸き上がる大歓声を浴びながら引き揚げた支度部屋では、大きく息を吐き「全力で頑張っているだけです。体がよく反応してくれてよかった」と神妙な表情で振り返った。

 大関昇進後は膝のけがで低迷が続き、かど番はこれで4回目。だが、懸命な治療とリハビリで今場所前はある程度稽古ができるまでに回復した。「先場所後の場所休みも稽古した。10番でもしっかりと取れるようになったのは大きい。それがいい結果につながっていると思う」と充実感を漂わせた。

 鶴竜を破った直後の結びで兄弟子の日馬富士が稀勢の里に土をつける援護射撃を受け、賜杯レースのトップに並んだ。この一番で左肩を負傷した稀勢の里が14日目以降休場となれば、25日の琴奨菊戦に勝った時点で2度目の優勝が決まる。かど番からの優勝は昨年秋場所の豪栄道以来で、夏場所は一気に綱とり場所となる。「最後まで頑張るだけ。精一杯やるだけです」。降ってわいたようなビッグチャンスにも冷静に言葉を選んだ。

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