リオ金の大野 無差別に挑戦「小さな枠組みにとらわれたくない」

稽古に打ち込む大野(右)
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 柔道のリオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダリストの大野将平(25)=旭化成=が9日、奈良県天理市内の道場で練習を公開した。大野は今夏の世界選手権代表最終選考会を兼ねて開催される全日本選抜体重別選手権(4月1、2日・福岡市)を欠場。体重無差別で争う4月29日の全日本選手権(日本武道館)に挑戦する意向をあらためて表明した。

 「全ては2020年につながっている」と話した大野は、全日本体重別の欠場について、大学院の修士論文の執筆が理由であると説明。「今年は学業に専念したい。今年書き上げた方が、より競技に集中できる」と話し、東京五輪など今後を見据えた前向きな選択であると強調した。一方で「世界選手権は2連覇が懸かっていたし、重圧の中で戦うのも勉強になるかなという思いはあった」と難しい決断だったことも明かした。

 また無差別で争う全日本選手権については「自分の中で五輪や世界選手権と同等か、それ以上の価値のある大会」とし「73キロ級という小さな枠組みにとらわれたくないという思いがあった。この1年は無理やムチャができる。出るからには1つでも上へを目指して、大野将平の柔道を日本武道館でやりたい」と力強く話した。

 年明けから本格的に柔道の稽古を再開。「いつも通り、変わらず稽古ができている」と言うように、仕上がりは順調だ。稽古では100キロ超級の相手にもひるまず向かっていくなど、軽快な動きを見せていた。

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