リオデジャネイロ五輪卓球男子シングルス銅メダルの水谷隼（２７）＝ビーコン・ラボ＝が２０日、カタール・オープン（２３日開幕、ドーハ）に出場するため、羽田空港から出発した。今年初のワールドツアー参戦で、トップ選手も出場するだけに「まずは中国選手と当たるところまで行くのが今回の目標」と意気込んだ。

　昨夏のリオ五輪では、シングルスで日本卓球界初のメダルを獲得。一躍“時の人”となった水谷は「卓球をメジャーにしたい」との思いで多数のメディアに出演し、競技の普及に努めてきた。今年１月には全日本選手権で史上最多９度目の優勝を達成。「五輪後はたくさんメディアにも出演したけど、もう役割は終わったと思う。今年１年は卓球に専念したい」と、２０１７年は本業に集中する考えを示した。

　今年は新たに設立される香港リーグに参戦予定で「さらに強くなりたい。（日程面で）体は厳しいけど、強くなるには海外で厳しい環境に身を置かないといけない」と力を込めた。ロシアリーグにも継続参戦しながら、新たな挑戦を続けていく。