三原ノーミス4位発進 難病に不安も笑顔崩さず「五輪もこんな感じかな」

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(16日、江陵) 

 来年の平昌冬季五輪のテスト大会を兼ねて行われ、女子ショートプログラム(SP)で初出場の17歳、三原舞依(神戸ポートアイランドク)が66・51点で4位につけた。けがの宮原知子(関大)に代わって出場の本郷理華(邦和スポーツランド)は59・16点で9位、樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は58・83点で10位と出遅れた。ガブリエル・デールマン(カナダ)が68・25点で首位。男子SPは17日に行われる。

 1年後の平昌五輪はどんな景色なんだろう。そんな三原の心の声が聞こえてきそうな軽やかな演技だった。

 冒頭の連続3回転など、全てのジャンプを成功。伸びのあるスケーティングで会場のファンを沸かせ、フィニッシュと同時に大きな拍手を浴びた。力強く両手でガッツポーズ。4位という結果には「ちょっと悔しい」とこぼしたが、「五輪もこんな感じで開催されるのかなって楽しい気持ちで最後までできました。最終組に入れてすごくうれしい」。演技前から浮かべた笑顔が崩れることは、一瞬たりともなかった。

 「ここまで来られると思っていなかった」と三原は言う。一昨年12月、全身の関節が痛む難病「若年性突発性関節炎」を発症。2週間入院し、車いす生活を送った。氷上に戻るまでには約4カ月を要した。現在も月に1度は通院。寒さが関節に響くため、入念にアップを行い、カイロなどで体を温めながら競技を続けている。

 ただ、発症前の感覚が取り戻せたとはまだ思えないという。「だから不安もあるけど、スケートができるのが今の幸せって考えられるようになった。結果を残して、世界の舞台に三原舞依ってこういう選手だって表現していきたい」。夢である五輪出場に向け、その存在を知らしめていく。

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