新入幕確実の宇良、食トレ実り6キロ増量 ビッグになって大阪に凱旋

 日本相撲協会の定期健康診断が1日、東京・両国国技館で行われ、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で新入幕が確実な宇良(24)=木瀬=が自己最重量134・1キロを記録した。初場所でも、たすき反りなどで魅せたアクロバット力士が幕内仕様に肉体改造。ごっつくなって地元大阪に凱旋するで~。

 故郷を沸かせる準備はOKだ。宇良は初場所が終わってから10日間、猛烈な“食トレ”を敢行した。「食事です。炭水化物。主に米。今が増やせるタイミング」。昨年秋場所前の身体測定で128キロだった体重は、この日の測定で一気に6キロも増量。人生最重量134・1キロをマークした。

 角界最高の幕内で戦うための肉体改造だ。アクロバット力士として体重増はスピードが落ちる懸念もあるが、宇良流の考えがある。「(取組で)動くイメージがあるかもしれないけど、自分では言われるほど動いていない。それより、どっしりと戦いたい」

 昨秋の幕内平均体重は過去最高の164・3キロだった。初場所では魁聖(友綱)が197キロ、碧山(春日野)は190キロ。逸ノ城(湊)も190キロを超えていた。技以前に圧力に負けたくない。「145キロは(将来的に)欲しい。145キロまで上げれば落とすのは簡単。ベスト体重はどこなのか、自分の相撲を見つけたい」と、さらなる増量を見据えている。

 鳥羽高入学時は53キロしかなかった。もともと胃腸も強い方ではなく体重もなかなか増えなかった。「食べて寝ては楽な生活に見えるかもしれないですけど、毎日意識してやるのは肉体的にも精神的にも案外しんどいです」。暇があれば食事を詰め込んだ日々。15年3月の初土俵で113キロだった体重を2年で21キロ増と着実にアップさせてきた。

 先場所は4日目、豊響の突きをえび反りの“宇良バウアー”で耐える驚異の粘り腰で勝利。13日目には十両以上では初となる決まり手、たすき反りで土俵を沸かせた。角界No.1の人気業師となった宇良。さらにでっかくなって、地元大阪に帰る。

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