柔道代表がレスリング特訓 リオ銅の羽賀「参考になった」

柔道男子の代表合宿でレスリング流のスパーリングを行う原沢久喜(中央)
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 柔道男子日本代表の強化合宿が10日、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、報道陣に公開された。この日はレスリング場に集まり、外国選手対策の一環としてグレコローマンスタイルの日本代表コーチ陣を招へい。レスリングの組み手や投げ技などの技術指導を受け、リオ五輪100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(25)=旭化成=は「技の防ぎ方などが参考になった」と手応えを口にした。

 海外の柔道選手はレスリング技術をベースにしている選手も多く、さらに、下半身への攻撃が禁止されているグレコローマンスタイルは、現行ルールの柔道に通じる部分がある。井上康生監督は「日本柔道は間合いを取って戦うことが得意だが、今の世界の柔道は接近戦が重要で、グレコの戦い方は参考になる」と狙いを説明。昨年12月には総合格闘家の青木真也による寝技講習会を行ったが「意識の上でも、さまざまな格闘技の技術を学んで、創造性を持ってもらえれば」と“対応力”の醸成に期待を込めた。

 羽賀は「レスリングは道着がない分、ギリギリの攻防なので、指先や手首の技術が細かくてレベルが高い」と驚いた様子。また、巻き込むような一本背負いは柔道とは異なる入り方のため、その防御法も目からウロコだ。「モンゴルの選手なんかが使ってて、昨年の流行の技なので、防ぎ方などは参考になる。(技術体系を)知ることによって防御につながる」。国際柔道連盟(IJF)が今年から新たなルールを採用するが、異種格闘技から貪欲に吸収しながら、最強の日本柔道をつくりあげていく。

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