加藤条治 貫禄1位で代表復帰決定 兼任監督31歳でも…心身ともに充実

 「スピードスケート・全日本スプリント選手権」(29日、長野市エムウエーブ)

 500メートル、1000メートルの2種目、計4レースで争われ、男子500メートルの2回目で10年バンクーバー五輪銅メダリストの加藤条治(31)=日本電産サンキョー=が35秒06で1位となった。総合5位で国際大会の代表復帰が決定し、復活ののろしを上げた。

 女子は小平奈緒(30)=相沢病院=が、連覇を狙った高木美帆(22)=日体大=を振り切り、2年ぶり5度目の総合優勝を果たした。

 伸び悩む若手に、強烈な“喝”を入れた。500メートルの2回目。今季から所属の選手兼任監督としてリンクに立つ31歳の加藤が、力強い滑りで初日よりもタイムを伸ばした。1位で貫禄を見せつけ「今の状態では、かなりいいレースができた」と胸を張った。

 6月に兼任監督として、平昌五輪を目指すことを決めた。もちろん選手としてトップを目指す意識は変わらないが、次世代の育成の責任も負っている。

 初日に唯一の34秒台をマークしながら、2回目は35秒24と低迷した長谷川翼に「30点!!」とダメ出し。「日本のエースと呼ばれたいなら、責任を持ってやらないと!!」と、“エース道”を説いた。

 W杯や世界距離別選手権など、国際大会の代表復帰も決定。「しっかり合わせていきたい」と、選手としての野心をたぎらせた。

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