羽生結弦“鳥人超え”高梨から刺激!超人目指す「僕は4連覇しかしていない」

 男子フィギュアスケートのGPファイナルで前人未到の4連覇を達成した羽生結弦(ANA)が13日、成田空港に帰国した。羽生より一足早く海外から帰国した女子スキージャンプの高梨沙羅(クラレ)が、羽生の活躍や言動から刺激を受けていると伝え聞くと、逆に高梨の成績や英語で受け答えする姿などを絶賛。高梨がW杯勝利数で“鳥人”ニッカネンを超える47勝目を挙げたことになぞらえ、自身は“超人”になることを誓った。

 高梨はこの日に帰国した際、「ソチ五輪の時もそうなんですけど、トップ選手の活躍を見て自分も頑張らないといけないと思うことができます」と語り、羽生があえて強気なコメントを発して課題や問題点を整理していることにも「自分の調子が落ちてしまった時に、いかに持ち上げられるか、そこに戻って来られるかが自分の中の課題であった。選手の言葉だったり、記事を見て、こういうところをもうちょっと気をつけたらいいんだなとか、いろいろ参考にさせていただいています」と参考にしていると明かしていた。

 こうしたコメントを伝え聞いた羽生は高梨について「英語でインタビューをしっかりやられているのがすごいなと思っていて、僕も英語で話したりもするんですけど、通訳さんがいると頼ってしまう部分があって。そういった意味では自分も英語で話すことに関して刺激をもらっている。あと“鳥人超え”とかニュースになっていて」と絶賛した。「僕は(GPファイナルで)4連覇しかしていない」と47勝を挙げている成績にも敬意を表すと同時に「(自分は)いわゆる“超人”のようになっていけたらいいなというふうにも思いました」と、さらなる高みを目指す材料にした。

 ただ、そんな向上心の塊のような男にとって、フリーでミスが出た今回のGPファイナルは「充実はない」と納得がいかない大会に終わった。自身の思い描く“超人”に、憧れの選手でもあるエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)を挙げると、「絶対にミスしない、最後までプログラムを演じ切る、そういった方が超人だと思っているし、安定した成績を出さないといけないなと思っているので、毎回毎回ミスをしているようじゃダメだなと最近痛感しています」と反省していた。

 羽生は22日開幕の全日本選手権(大阪・門真市)に5連覇をかけて出場する予定だ。

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