羽生、4連覇でも「充実はない」全日本はリベンジの場 優勝なら5連覇

花束を手に笑顔の羽生結弦=成田空港(撮影・棚橋慶太)
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 男子フィギュアスケートの羽生結弦(ANA)が13日、成田空港に帰国した。GPファイナルで前人未到の4連覇を達成しての凱旋となったが、「充実はないです」と年末の全日本選手権(22日開幕、大阪・門真市)での“リベンジ”を誓った。

 黒のパーカーにスウェットというリラックスしたスタイルで到着ロビーに降り立つと、約200人のファンに出迎えられた。少し疲れたような表情も見えたが、「おめでとう」の声援に丁寧に会釈して応じていた。

 4連覇という結果自体には「4年間ひとつも欠かすことなくやらなければいけないので、そういった意味ではここまで記録が続いて良かったなと思ってはいます」と安心した様子だったが、フリーのジャンプでミスが出るなど、満足な演技とは言えなかった。

 「今回の優勝は非常に悔しい気持ちと課題とが見つかった優勝になっている」と総括。勝てば5連覇となる全日本選手権へ向けては「この悔しさを晴らすことのできるチャンスがある、という感じです。だから、すごく気持ちは高ぶっているし、調整していくというより練習して、本当に短い時間ですけど、その間で練習して少しでも成長できればと今は感じています」と雪辱の舞台と位置づけた。

 絶対王者とも言える位置にいながら、さらなる高みを目指す。羽生にしか持てない悩みと目標だった。

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