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羽生圧勝V!今季世界最高得点、前人未到のGPファイナル4連覇へ

 「フィギュアスケート・NHK杯」(26日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子は羽生結弦(21)=ANA=が今季世界最高の合計301・47点をマークして大会2連覇を果たし、男女を通じて初の4連覇が懸かるGPファイナル(12月・マルセイユ=フランス)への出場も決まった。ショートプログラム(SP)で今季世界最高を出して首位に立った羽生はこの日のフリーで、4回転サルコーからの連続ジャンプで転倒こそあったが、2位以下に大差をつけた。田中刑事(22)=倉敷芸術科学大=が3位に入り、初の表彰台に立った。

 羽生が雄大に舞った。久石譲さんの曲を組み合わせた「ホープ&レガシー」。北の大地に、自然がテーマでもあるピアノの旋律は美しくマッチした。

 今季の挑戦である4回転ループを成功し、流れに乗った。後半の4回転サルコーは転倒したが、4本の4回転のうち3本を成功。3回転の連続ジャンプが2回転になるなど小さなミスはあったが、昨年のNHK杯、GPファイナル以来自身3度目となる合計300点超えに安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「あのときはすごくうれしかったけど、今回はホッとした。完璧にやらないといけないとか、いろんな思いが実際はあったんだと思う。不安もあったけどしっかりできてよかった」。壁を乗り越えられたのは、ブライアン・オーサーコーチとの絆があったからだ。

 12年4月から二人三脚で歩んできたが、ジャンプの完成度を高めたい羽生と、振り付けやスケーティングも含めた総合力を高めたいオーサーコーチとの間にわずかなズレが生じた。2位に終わったスケートカナダ後、膝をつき合わせ語り合った。最終的には「ジャンプが決まらないと総合力ではない」という羽生の意見にオーサーコーチも理解を示し、「コーチとの垣根がなくなった」と羽生。さらに高い質の練習を積めるようにもなった。

 心に余裕も生まれた。演技直前、観客の反応で前の滑走だった田中の好演を知ると、拍手。演技中には最上段の観客にまで視線を向けながらプログラムを楽しめた。「今までのスケート人生の中で考えても少し成長できた」と笑った。

 小さな取りこぼしがあったため、昨年ほど得点は伸びなかった。演技直後にはSPに続いて「もうちょっと」のポーズも出た。しかし、インタビューでは「冷静に考えたら、全然もうちょっとじゃなかった」と満足そうに話し、会場を笑いに包んだ。表彰式では「オレの特等席だ」と言わんばかりに、一番高い台の上に飛び乗った。

 これでGPファイナル出場が決定。前人未到の4連覇を目指す日々が始まる。「(調子の)ピークじゃなくてアベレージを上げたい。どんな試合でも勝ちたいし、楽しみたい」。師と手を取り合い前へと進み続ける。

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