リオ女子レス代表の渡利、がん闘病中 五輪前に白い影…9月の検査で悪性と判明

 今夏のリオデジャネイロ五輪に女子レスリング75キロ級で出場した渡利璃穏(25)=アイシンAW=ががんの一種である「ホジキンリンパ腫」で闘病中であることが24日、明らかになった。都内で行われた日本代表合宿で、日本協会の栄和人強化本部長(56)が明かした。

 同本部長によれば、渡利は五輪前に受けたレントゲン検査で胸部に白い影が見つかり、五輪後の9月に細胞を検査した結果、悪性の腫瘍であることが判明したという。現在は抗がん剤治療を受けており、同本部長は「本人は病気に負けずに頑張ると言っている。(リオ五輪で)増量した苦しさを考えれば、病気には負けられないと言っている」と話した。

 渡利はリオ五輪への出場権を得るため、1日5食の食事やウエートトレーニングで10キロ近く増量し、63キロ級から75キロ級に挑戦。リオでは初戦の2回戦で敗退していた。リオ五輪後は本来の63キロ級に戻り、20年東京五輪出場を目指す予定だった。

 コーチ兼任で合宿に参加した五輪4大会連続メダリストの吉田沙保里(34)=至学館大職=は、至学館大の後輩について「一生懸命戦っている。たまに大学で会うけど元気そう」と語り、「しっかり治して東京五輪に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。

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