女子マラソン・伊藤「メダル争い」誓う

 女子マラソン代表の伊藤舞(32)=大塚製薬=が、リオでの快走を誓った。昨夏の世界陸上7位入賞で五輪初出場が内定したあと、大きな故障もなく順調に調整を進めてきた。6月28日には活動拠点の鳴門市と徳島県庁を表敬訪問。「目標はメダル争い」と決意表明した。同30日にスタートした北海道合宿で総仕上げを行い、8月14日の五輪本番に挑む。

 引き締まった顔に浮かぶ柔らかい笑みが、調整の順調さを物語っていた。

 6月28日、伊藤は所属する大塚製薬陸上部の活動拠点である鳴門市と徳島県庁を表敬訪問した。鳴門市の泉理彦市長から「ゴールしたあとの伊藤選手の笑顔が大好き。最高の笑顔を見たい」と激励を受けると「コンディションは良好。自分の力を出し切れば結果はついてくると思う」と返答。徳島県の飯泉嘉門知事には「最高の舞台で自分らしいレースをしたい」と力強く語った。

 昨夏の世界陸上で7位入賞。いち早く五輪代表に内定したことで、ここまでじっくりと調整を行ってきた。

 テーマは「バランスとスピードの強化」。昨年末にリオに渡り、五輪本番のマラソンコースを試走。海沿いで強風が予想されるため、風に負けない体作りに着手した。ウエートトレーニングに力を入れ、メディシンボールなどを使って体幹を強化。「私は体が小さいので風が吹くと体がブレていたけど、今は大丈夫。トーニングの成果が出ている」と自信をのぞかせる。

 5月の北海道合宿から本格的なマラソン練習も開始。レースが動く30キロ過ぎからの粘りやスピードの強化に取り組んできた。ここまでの調整について、大塚製薬女子陸上部の河野匡監督は「すこぶる順調」と断言する。

 6月30日に2度目の北海道合宿がスタートした。ここで約1カ月間、厳しいトレーニングを重ねて体と走りを総仕上げする。7月末に渡米し、ニューヨークで時差調整。8月上旬にいよいよリオに入る。

 女子マラソンは8月14日、日本時間午後9時30分スタートだ。ちょうどその日、徳島では阿波おどりが開催中。「徳島のみなさんに喜んでもらえるレースをしたい。目標はメダル争い。それができるくらいの感触はある」。地球の裏側から朗報を届け、盛り上がる地元をさらに熱くする。

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