北島リオ当確 人生の岐路、腹痛耐えた
「びわ湖毎日マラソン」(6日、皇子山陸上競技場発着)
リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて行われ、北島寿典(31)=安川電機=が終盤の競り合いを制し、2時間9分16秒で日本人トップの2位に入り、初の五輪代表に“当確”ランプをともした。9秒差で日本人2位の石川末広(36)=ホンダ=も、初の代表入りが有力となった。大会はルーカス・キメリ・ロティッチ(ケニア)が2時間9分11秒で初優勝した。代表は17日に発表される。
痛みに顔がゆがむ。それでも、ここが人生の岐路だと分かっていた。「意地でも走ってやると気持ちで押し切った」。41キロ過ぎ、右脇腹に手を当てながら北島が石川を抜き去った。トラック最後のコーナーで前を行くシンブも抜いて2時間9分16秒で2位。自己ベストを約3分も縮めて日本人1位をもぎ取り、リオ切符を手中にした。
序盤は外国人の第1集団が引っ張った。第2集団の日本人から公務員ランナーの川内、ロンドン五輪代表の中本らが徐々に脱落。30キロで初マラソンの丸山が抜け出すと北島も「余裕があったのでペースメーカーを無視して行った」と、下りで仕掛けた。しかし、35キロ過ぎに脇腹に痛みを発症。その間に日本人トップが丸山から石川へと目まぐるしく変わった。最後は「アドレナリンで痛みも忘れた」と、日本人2人を捉えた。
初マラソンは30歳。昨年2月の延岡西日本、9月のシドニーと2連勝で遅咲きの才能を発揮した。膝や腰のヘルニアなど故障続きだった実業団生活が一気に動きだした。五輪へのラストチャンスと挑んだのは、小学校入学前まで過ごした滋賀での選考レースだった。
私生活では妻の美奈さん(31)との間に2月1日、第1子の長女、暖乃(はるの)ちゃんが誕生。レース前に「子供のため、頑張ったママのために頑張る」と誓った。雌伏の時を経て「一段飛ばしでオリンピックに駆け上がろうと思った。この勢いでメダルを目指したい」と新米パパは意気込んだ。
