エディー日本完敗…痛いマフィ負傷離脱

 後半、トライを奪われ、ぼうぜんとする(手前右から)五郎丸、立川ら日本選手(共同)
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 「ラグビーW杯・1次リーグB組、日本10-45スコットランド」(23日、グロスター)

 1次リーグB組初戦の南アフリカ戦で歴史的勝利を挙げた日本は中3日で第2戦のスコットランド戦に臨み、過去W杯4位の実績を持つ強豪に10-45で敗れ、今大会初黒星を喫した。W杯史上初の1大会2勝は持ち越し、1勝1敗となった。前半を7-12で折り返したが、後半に突き放された。日本は10月3日にサモアとの第3戦に臨む。

 エディー・ジャパンの歴史的快挙の連発は成らなかった。世界を驚かせた南アフリカ戦勝利から中3日。試合前からスタンドにはニッポンコールが響く中、前半を1トライ差で折り返したが、後半は攻守でミスを繰り返し、トライを重ねられた。点差はみるみる広がり、結局10-45で完敗。勝ち点は4のままで、目標の8強入りへ正念場を迎えた。

 後半にマフィが負傷退場すると、流れが大きく相手に傾いた。ジョーンズHCが「前半で点を挙げ、後半に失点が多くなる傾向がある」と評したスコットランドに次々と防御ラインを突破される。5トライを奪われ、一方的な展開になった。

 試合前、リーチ主将が「もう次の試合に集中している」と話せば、初戦に途中出場した稲垣は「正直、疲れ過ぎて(勝利の)実感がない。個人的にはもう終わったこと」と言い切っていた。

 中3日の試合は、ジョーンズ・ヘッドコーチ就任後から繰り返していた。2年前の欧州遠征では1週間で3試合をこなしたこともあった。海外メディアも疲労を懸念する中、選手たちは「体がきつい中での試合は慣れている」と口々に自信を語っていたが、この日はその成果を発揮できなかった。

 ただ、初戦で優勝候補の南アフリカを破った日本ラグビーの成長と、最後まで諦めない闘志の一端は随所で示した。特に前半14分すぎ、ラインアウトからのモールを押し込みトライを奪って、その後のゴールも決まり一時は7-6と逆転した際には、スタンドが大歓声に包まれた。

 試合後も温かい拍手は鳴りやまなかった。

 もちろん、8強入りの可能性は消えたわけではない。次戦のサモア戦まで間隔も開く。いま一度、気持ちを切り替え、総力を結集してサモア戦に向かう。

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