“シライ世代”萱が打倒中国ジョーカー

 「体操アジア選手権・最終日」(2日、広島県立総合体育館)

 種目別決勝が行われ、男子あん馬では白井健三(日体大)と同学年の萱(かや)和磨(18)=順大=が、15・600点をマークし、金メダルを獲得した。10月の世界選手権(英グラスゴー)の団体で宿敵となる中国の国内王者を撃破。平行棒も日本勢トップの3位で銅メダルを獲得し、打倒中国を目指す日本の“ジョーカー”に浮上した。

 体操ニッポンに新たに加わった若き力が、大きな可能性を示した。萱はスペシャリストとして期待されるあん馬でG難度ブスナリを決めるなど力強く美しい旋回を披露。演技後には雄叫びとともに会心のガッツポーズを繰り出した。今大会若手主体で臨んでいる中でも10月の世界選手権代表となる可能性を秘めている中国のあん馬王者、肖若騰を撃破。「一番いい出来だった」と、胸を張った。

 そして、今後に向け収穫となったのが、平行棒だ。団体戦に続き安定した演技を見せ、15・275点をマークし、表彰台に食い込んだ。萱の台頭で世界選手権の団体戦で全6種目に出場を予定していた“絶対王者”内村航平を、平行棒で温存できる可能性が出てきた。

 前日の団体戦後、内村は「和磨が平行棒ですごくいい演技をしていた。もしかしたら、(平行棒を)休めるかもしれない。最終種目の鉄棒に集中できるし、できればそっちの方がいい」と期待を込めていたが、実現すればエースの負担を大きく軽減できる。萱自身も「航平さんを休ませるための準備はしておきたい」と、自覚をにじませた。

 個人総合でも今大会、加藤凌平(順大)、田中佑典(コナミスポーツク)に迫る得点をマークした若手屈指のオールラウンダーの存在は、団体戦において頼もしい。

 「今、航平さん(内村)より強い選手はいない。そこが目標になる」と言い放つ“シライ世代”の新星が、悲願の団体金メダルの切り札になる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス