真央ちゃん復帰戦は地方大会?混乱必至

 フィギュアスケートの浅田真央(24)=中京大=が、愛知県の地方大会を復帰戦とする可能性が浮上した。普段は地元の子たちの小さな大会が、一躍脚光を浴びる舞台になるかもしれない。大会運営サイドは有料化、客席増設などの方針を固め、フィギュア界のスターの動向に注目している。

 浅田は2014-15シーズンを完全休養して前年実績を喪失しているだけに、再び世界の舞台に戻るには段階を踏まなければならない。第1歩となる注目の復帰戦。それが、全日本選手権の1次予選となる中部選手権(9月25-27日)になるのでは、と推察する声が周辺から上がっている。

 会場の愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)アイススケート場では、関係者は「たくさんのお客さんが押しかけてくるだろう」と予想している。例年は入場無料で、約800の客席は関係者と熱心なファンでほぼ埋まるという。そんな器に国民的人気選手の浅田が出場するとなれば、混乱必至だ。

 大会を運営する愛知県スケート連盟の関係者は「1000席増設して倍増する。設置と撤去のため、大会の前後一日を作業日としておさえてある」と準備を進めている。警備員を当初の5人から約4倍に増やす計画も立てている。これらの経費をまかなうため、大会を有料にして入場料を徴収する方向で、金額設定は数千円になりそうだ。

 全日本の2次予選となる西日本選手権(10月31日~11月3日)も愛知県での開催。会場は名古屋市南区の日本ガイシアリーナで、客席は3500と十分あるため、増設はしない。ただ、警備員はこちらも例年の約4倍に増やすという。

 浅田の復帰戦には、過去7度出場しているジャパンオープン(さいたま市、10月3日)に主催者推薦で出場する道も残されている。この場合、中部選手権が免除され、西日本選手権からの出場となる。

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