高御堂、圧巻のV!五輪代表確実に

 「スピードスケート・ソチ五輪ショートトラック代表選考会・第2日」(14日、大阪プールアイススケート場)

 男女1000メートルの1本目、同1500メートルの2本目と、同500メートルの2本目の予選が行われた。男子1500メートルでは、前日の1本目に引き続いて高御堂雄三(25)=トヨタ自動車=が優勝。同種目では9月に行われた全日本距離別選手権も合わせて4戦3勝となり、ソチ五輪出場を確実にした。女子では酒井裕唯(26)=日本再生推進機構=が前日に続いての2種目制覇。1500メートルで準優勝の伊藤亜由子(27)=トヨタ自動車=も選考ランキングでの4位以内を確定させ、代表権を確実にした。日本スケート連盟は大会最終日の15日、全競技終了後に五輪代表選手を発表する。

 圧巻の滑りで、ソチ五輪の切符をたぐり寄せた。男子1500メートル決勝。残り4周のタイミングで高御堂が仕掛けた。3番手から一気に抜き去って、そのままフィニッシュ。これで同種目では、9月の距離別選手権と合わせて3連勝。「しっかり勝ててうれしいですね」。距離別ポイント首位を確定させて、ソチ行きを決めた。

 “エコドライブ”で脚力をためていた。勝負どころまでは中盤に位置取り待機。先行逃げ切りが持ち味だが「今季はポジション取りの練習もしてきたので、スタミナも残っていた。一気にスパートしました」。最もスピードが上がる終盤を前に、ロングスパートで勝負を決した。

 この日は1000メートルでも優勝。男子のエース坂爪が負傷明けということもあり、今大会を引っ張るが、ライバルと共に五輪に臨むという気持ちも強い。「(坂爪とは)ナショナルチームの合宿などでも、世界と戦うためにといろいろ話し合ってきた。本当に良いライバル」と認め合う存在。15日の1000メートルも制すれば、総合ポイントの優先順位で坂爪の代表入りも決定的となるだけに「日本の一番手として優勝したいというのが一番だけど、(坂爪と)一緒に行きたい気持ちもあります」と語る。

 バンクーバーに続いて2度目の五輪。「集大成」と位置づけ、3月の世界選手権も「辞退するつもり」と五輪後には第一線を退くことも示唆。「五輪では、(出場までの)道筋よりも結果が大事。まずは決勝に進出したい」。高御堂がスケート人生をかけて五輪に臨む。

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